亭戯譚

文の保管庫

2020-01-01から1年間の記事一覧

詩-1「死ぬことなんてこわくはないさ」

死ぬことなんてこわくはないさ ただ、ただ、 ……とても寂しいのだ 笑顔になんてなれなくなるのが いつかは忘れてしまうのが だから我らは笑うのだ 明日死んだっていいように いわれなどない寂しさの音を うるさい声でかき消すため だから我らは愛するのだ こ…

短詩-1「星月夜」

冷たい屋根から飛んだ男や首括って吊るうた女が最期に見た星月夜はきっと綺麗だったろう

口語日記-1

本日は陰鬱な気持ちに御座います。睡眠不足や寒さが原因だと、世間では申されておりますが、いやちっとも、昨日は十何時間と寝ましたし、この部屋も別段寒くないのでありますから、この陰鬱こそが俺の本質だと言うのを、嫌々見せつけられている気分でありま…